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【千銃士R】前作を知らないけど千銃士:Rhodoknightをプレイしてみた初見感想【ネタバレ有】(2022/12/01更新)

 

こんにちは。らべです。普段はA3!やSideMのオタクをやっております。

アプリゲーム「千銃士:Rhodoknight(ロードナイト)」を始めてみたので感想を記録しておきます。

なお、前作「千銃士」はタイトルのみ知っていますがプレイしたことがありません。前作を知っていると楽しめそうな要素が多いので、触れてみようかなと一応オフライン版をインストールのみしています。プレイしたらまた感想を書くかもしれません。前作を知らない人間の感想であることを念頭にお読みいただけると幸いです。

以下、ネタバレをゴリゴリにしているのでお気を付けください。

 

 

感想まとめ

ストーリー全体の感想

かなり面白かったです。普段は現実世界に近い舞台設定のフィクションを好む傾向にあるのでやや不安がありましたが、銃を扱うファンタジー的作品ならではの姿勢がたくさん垣間見えて好きです。

ファンタジー系の作品は実在しない概念・存在について作中の意見を丸ごと呑み込むしかない(自分の身の周りにないため自分との関わりや自分の意見を持ちようがなく置いてけぼりにされる)感じが苦手なのですが、それぞれのキャラがそれぞれの立場を開示してくれるためこの点が解消されていて良かったです。銃という兵器を単にかっこいいものとするのではなく、自分の身の振り方や過去について葛藤するキャラがいる(しないキャラももちろんいる)のも良いと感じたポイントです。個別のストーリーで銃そのものに関する知識も身につくのがありがたかったです。

ストーリーの構成・描写についても、国ごとに掘り下げの角度・取り上げる側面が違う感じや、キャラクターとしての銃の性質の落とし込み方が面白いです。まだどんな人物(貴銃士)なのか把握できていないキャラも多いので今後に期待しています。

以下、各国のストーリーとキャラクターについての感想です。他の編での行動も該当キャラの所属国の項目でまとめて記述しています。

 

フランス編

序盤でいきなりそんな罠仕組むか?!とびっくりしました。むしろまだキャラをちゃんと把握している人が少なそうだからこそ使えるギミックなのかもしれませんが…… 最初は公式サイトとアプリを反復横跳びしながら相当混乱し、展開を察してからも混乱は収まりませんでしたが、大胆にプレイヤーを欺くその心意気やヨシ!という感じで好意的に受け止めています。

特にシャスポーが人々を傷つけるのに使われてきた自分の過去を怨めしく思っていて、それを忘れられるなら現代銃として貶められてもかまわないと考えていたところにぐっと来ました。グラースがそれを気にしないところを含め、かなり好きなエピソード・描写です。

シャルルヴィルは表向きは優雅でチャーミングですが、身動きの取れない環境で彼なりに気丈に振る舞っていたことがわかるのが良いなと思います。

タバティエールはサポート役に徹しているのが後方支援向きの彼らしくはありますが、好みな波動をビンビンに発しているので今後の掘り下げを待っています。

外国を舞台とした作品らしく名家同士の争いを軸にしつつ、それぞれの持っている性質や悩みなどをしっかり描いていてとても良かったです。

 

イギリス編

マークスが好みすぎてビビりました*1。見た目も言動も好きなのですが、特に「絶対非道を使うとマスターを傷つけてしまう、しかしマスターを守るには絶対非道が必要になる」という葛藤を核に持っているところが刺さりました*2。マスター愛の強さに加え、“人間1年生”という感じが愛おしいです。また、マスターがマークスを愛銃として大切に扱ったからこそマークスもマスターを守ろうとするという理由付けがあるのがさらに好きです。まあ究極的には好きという感情に理由が要るわけではありませんが、こうした背景があると物語としてはやはり納得感が違うなと思います。

ライク・ツーはわかりやすくツンデレ世話焼きキャラという風情で、ニコニコしながら見守っています。頭がキレるので頼りになります。序盤に比べどんどん好感度が上がっているキャラの一人です。

エンフィールドとスナイダーの関係の明かし方に関しては、フランス編を読んでから読むと正直消化不良な部分が多かったなと感じました。ただ、エンフィールドのぶっ壊れ感・ぱっと見良い人そうなのにちょっとナチュラルにネジが外れている感じ(語弊)の描写は妙にリアルで良いと思います。

イギリス組は誰と誰を組ませても喧嘩が始まる感じが楽しいですね(白目)。

 

ドイツ編

ドライゼが明らかに好きそうなタイプの男すぎて警戒しながら読んでいました。ストーリーはギリギリ切り抜けましたが、もう一押しあったら狂ってしまう可能性があります*3(?)。作品全体を通し、銃としての側面を描く際に、シャスポーなどのように型全体の位置づけを扱うのか、彼のように一個体としての過去を取り上げるのかといった違いが見られました。こういった描き方の多様さがいいと思います。

エルメもナチュラルにぶっ飛んでいて面白いキャラでした。自らをあえて鉄・物体として位置づけるというのが、擬人化コンテンツにあまり見られないタイプで興味深いです。

ジーグブルートはスナイダーよろしく個人主義的で協調性のない戦い方をするタイプだったので実は優等生というのが意外でしたが、良いギャップでした。スナイダーが戦闘それ自体を目的としているのに対し、ジーグブルートの戦闘スタイルや学力は自分が「成功作」であると誇示するための手段なのかなと解釈しました。「ジグせんせい」がとても楽しいストーリーだったので、今後の掘り下げに期待したいです。

ゴーストはいまいちどんなキャラなのか掴めなかったのですが、関西弁? なのがかわいいと思いました。

今まで以上に事件の真相などを個人の事情に還元している傾向があり、これもこれで面白い展開だと感じました。

 

日本編

全員別方向に好きなタイプのキャラクター造形でした。日本が舞台ということで場面が想像しやすくもあり、かなり楽しめたストーリーでした。

十手の真相は仕込み銃ならではで、こういったキャラ造形も面白いです。銃としての彼にどんな経緯があれ彼の心根や言動がマスターたちの助けになっていることには変わりないので、そこが彼にとっても救いになってほしいと思います。周りに翻弄されるタハハ系おじさんポジションをこれからも維持してほしいなと思いつつ、彼なりの特技・強みも見つかっていくと嬉しいです。キセルもサブ的な立ち位置ながら良い活躍でした。

邑田は気高い立ち振る舞いのわりに秒で手が出る脳筋でもあるのがツボでした。貴族的であり特定キャラに対して過保護であり脳筋でもあるという個人的好み属性よくばりセットです。また、個人的にCVの深町さんには艶と不思議さのあるロイヤルな役が似合うと常々思っていたので、とてもハマり役だなと感じています*4。戦闘時の「ちぇすとー!」というボイスが面白すぎて好きです。銃を使え。

在坂は公式サイトで見たときから自分のことを「在坂」と呼ぶのがかわいくて気になっていたのですが、ストーリーで見るとよりかわいさが増しました。貴銃士ストーリーでは思いの外メンタルの強さ(と弱さ)が見え、くぐり抜けてきた修羅場の場数を感じさせられました。

八九のような現代的な無気力オタクキャラ・苦労人キャラも好みがちな傾向にあるので、日本組は好みなタイプの宝庫だと思いました。貴銃士ストーリーでは、世界帝で使われた過去について他人から追及されても強気に言い返せる一方、いざ世界帝に因縁のある人物と関わるとなると遠慮がちにならざるを得ないという複雑さが明かされ、人間らしさ(人間ではありませんが)があって良いと感じました。

 

アメリカ編

ジョージはちょっと余計な言動が多いかな~!?と思いつつ、良い奴すぎて憎めません。カサリステを見ると安心感が芽生えつつあります。

ケンタッキーは言動からキャラを掴むのがなかなか難しかったのですが、ちょっとめんどくさく駄々を捏ねたりもしつつ翌日には反省して非礼を詫びたりもするようなリアルさが描写として良かったです。ペンシルヴァニアもかなり好みなタイプそうな気配がするので薄目で見ながら楽しみたいと思います(?)。この2人がスプリングフィールドとの関わりを通じて協調するようになるのが王道の展開ながら微笑ましかったです。

スプリングフィールドは先に「ジグせんせい」でかわいいなあと思っていたのですが、まさかここまで過去が壮絶だとは思いもよりませんでした。とにかく幸せになってほしいです(全マスターの総意)。あとアップルパイのスチルがかわいいですね。

 

オーストリア

実質A3!じゃないですか?(違います)。真相はまだわからない部分が多いものの、キャラの立ち方が面白く、楽しく読めました。

カールが特に好きでした。かわいい見た目ながら貫禄とえも言われぬ強さ、端的に言うと強キャラショタジジイ感があるのが良いと思いました。

ローレンツはわかりやすく変人という風情がありつつ、まだ腹に一物ありそうな感じが気になります。あと顔が良いですね(素直)。

ベルガーは暴れ回りすぎて逆に二次創作でマジレスツッコミ要員になっていそうな予感がしています(勝手な妄想)。士官学校のROOM付近(慰霊碑付近)で他の貴銃士たちが意味深なコメントを残す中、彼だけ「壁~!!! デケェ!」と言っているのが面白いです。

 

ベルギー編

記事の公開時はベルギー編が公開されていなかったため「ファルさんの顔が好き」という第一印象だけ残して終わっていましたが、やっと読み終えました。終盤で急に濃厚な百合を見せつけられてビビりました。百合の間に挟まりかけた男が完全に当て馬になっていませんでしたか? マチルダが好きです(?)。

カトラリーは生意気な言動が多かったものの、十手の半テンポズレた見守りのおかげで(?)ヘイトも溜まらずかわいらしさが前面に出ていたと思います。

ファルは相当複雑な立場にいて葛藤していたことがわかり、前作を読みたいと改めて思いました。ミカエルについては謎が多かったですが、彼なりのファルへの思いが見えました。

絶対高貴に目覚められた十手が大活躍し、ライク・ツーの頭のキレ具合も活かされていましたね。十手の人の良さやライク・ツーのツンデレぶりが良い方向に作用していて、これまでの流れを踏まえて進んでいるのが良かったです。話の筋が非常に面白く、なんなら今までで一番好きだったかもしれません。新しいストーリーの情報も解禁され、いよいよ世界帝絡みの真相が掴めてきそうな気配があるため、今後に期待したいと思います。

 

その他仕様面などについて

最初はデイリーミッションが少し多いかな? と思いましたが、一つ一つがそこまで重くないのが良いです。ウィークリーミッションクリアのためにデイリーミッション外のミッションもこなさなければいけないのがやや大変ですが、許容範囲内かなと思います。

ただ、戦闘1回にそこそこ時間がかかるのでSPを使い切るまでにずっとアプリを開いている必要があるのが微妙かもしれません。スキップチケットは温存したいので、できる限りこのまま頑張ってみようと思います。

あとは充電がモリモリ減るところだけ直ると嬉しいです。

 

まとめ

好き勝手にいろいろ書いてしまいましたが、総じてかなり好感触なので今後も続けていこうと思います。お読みいただきありがとうございました。

 

*1:A3!では伏見臣、SideMでは握野英雄さんが好きです。お察しください

*2:好きなA3!の公演は異邦人とぜんまい仕掛けのココロです。お察しください

*3:貴銃士ストーリーで旗を掲揚するポールを素手で引っこ抜き始めた時は興奮しました

*4:前任の方がいらっしゃったようですが、プレイ開始前に変更があったためそのあたりの事情はあまりわかっていません