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A3!Blooming LIVE 2022(ブルライ) 2日目(4月10日)全曲感想【エースリー】

 

こんにちは。らべです。「A3! Blooming LIVE 2022(ブルライ2nd) 」の2日目(4月10日)のライブビューイングに参加しました。キャストの皆様・演出・楽曲などについて、思いつく限り雑多に記していきます。

私は伏見臣推しで、どうしても伏見臣役の熊谷さんが出演される2日目を新鮮に見たかったため、1日目は映像化されると信じて見送り、極力情報を入れないことにしていました。その点ご了承ください。

セトリは映像・録音出演の表記がわかりやすかったこちら(「A3! Blooming LIVE 2022」ブルライ2日目セットリスト : A3!を効率的に攻略する)を参考にしました。

一部の曲に関してはブルライ前にこちら(ブルライ記念・私の #えすり楽曲語り 前半/らべ - すこやかブルライ記念・私の #えすり楽曲語り 後半/らべ - すこやか)でも語っています。

 

開演前

ライブビューイング用の待機映像ではGamer's Highを含む過去の楽曲が流れ、前回開演前からGamer's Highで会場が大いに盛り上がったというお話を思い出しました。

会場の映像に切り替わってからは一成の参加曲が流れ、離れていても繋がっているという意思が伝わりました。

 

1.モノローグ

たった一人で舞台に立つ酒井さんの姿に、この時点で涙が滲みました。まさに物語の「モノローグ」そのもので、出演者全員で迎えた前回のオープニングとはまったく違う感動がありました。言葉一つ一つが胸に染み渡る感覚があり、観客が声を出せないという状況も相まって静寂の中でしたが、とにかく純粋でキラキラした酒井さんに惹きつけられ、本当に咲也役になるべくしてなったのだと思いました。

最後にキャストの皆様が集まり、幕が開けることを実感しました。

 

MC

秋組が全員集合した! ということなどをお話しされていましたが、それ以上に冬組が喋り倒していた記憶しかありません。五人集まったことで安心感と同時に不安も同時に押し寄せてきたという田丸さんのお話(と、なぜかカメラに抜かれる豊永さん)には会場中が笑いを抑えきれていませんでしたね。


2.さんかくあつめ

前回同様とにかくめちゃくちゃ踊る廣瀬さんが、ペンライトやうちわへの反応も交えつつ先陣を切ります。

今回は前回より繊細な振り付けが多かったように思います。少し抑えめな踊り方をしているようだったのも関係しているかもしれません。三人だからPerfumeだ…… と思いました(?)。MCでもおっしゃっていたように緊張なさっているのが伝わってきましたが、それ以上に三角らしいステージでした。


3.Tailor Tailor!

まち針のようなステッキを持ち、キッズダンサーたちも一緒になっての可愛いパフォーマンスでした。

ポンコツ役者も村人も〜」で該当の劇団員たちがスクリーンに映ったり、ワンコーラスながら左京さんをスクリーンに映して「たまには良い生地使わせろ!」も含めたりしていて、やはりここは聴きどころなのだなと思いました。「異国の踊り子」という箇所では前回の楽園オアシスを彷彿とさせる振り付けをしていたのも繋がりが感じられて良かったです。

夏組第6回公演の衣装を作って王子様にしてあげるという椋への繋ぎに感動しました。


4.The Prince in Full Bloom

幸からのメッセージを受けて、トロッコでの登場です。壮大で華やかなイントロが公演曲の始まりにふさわしいと思いました。

山谷さんの付けていた王冠が可愛らしく、目を引きました。また、ブレずに椋・フローレンスを演じるところがプロい(さすがプロと思わせるパフォーマンスが上手いの意)と思いました。

お二人のメルヘンでヒラヒラした衣装と白馬のトロッコが世界観そのもので素敵でした。トロッコを押しているスタッフの方が端に映ったときに、多くのスタッフさんに支えられたステージであることを再認識しました。

畠中さんは歌が上手すぎるのもさることながら、原曲と台詞などのニュアンスを変えるのも上手く、生で演じる醍醐味を感じました。畠中さんの姿を見ていたからというのも関係していそうですが、プロトは音源より少し大人っぽくなったような印象を受けました。


5.Hungry Neighbors

いきなりの推し主演公演曲で驚きました。最初の冷蔵庫の光の表現が面白かったですね。実際の舞台でもこういう感じなのかなと想像が膨らみました。

曲中でかなり喋っているとはいえ、クラウスと絆を深める前の陸の台詞は曲の前の寸劇で初めて聞きました。思った以上に荒い感じでツンツンしていて可愛かったです。フルボイス化お待ちしています。

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サビでは芯のある帆世さんの声を熊谷さんの温かい声が包み込んでいてとても良かったですね。普段からリピートしすぎて感覚が麻痺していましたが、振り付きで正視したことでなかなかのトンチキソングだったことを思い出し、伏見臣以外を推している方の情緒がなぜか心配になりました。

ストーリーの中で陸は元ヤンという情報が与えられるのみでどの程度荒くれていたのかは明言されませんが、今回の脚を高く上げる振り付けなどを見るに相当ヤンチャしていたな…… と思います(?)。

サビ終わりに後ろを向いてこちらを振り返るポーズが何度かあったのですが、熊谷さんの脚がエプロンをつけているために後ろからのみ見えるようになっており、あまりの美脚にビビりました。

最後に元の世界へ帰っていくのを見送るような演出があったのは一抹の寂しさもありつつ、全体的にコミカルかつ格好よくまとまっていて楽しかったです。


6.ロードトゥ饅頭マスター!

連続しての秋組公演曲で興奮が止まりませんでした。

前回は、もともと舞台役者として活動している(していた)方にはがっつりと振りをつけ、本職が声優の方にはある程度覚えやすい部分的な振り付けにしつつバックダンサーを交えると複雑な見え方になるようにもするなどの工夫が見られたのですが、今回は全体を通して声優さんにもかなり容赦なく踊らせていているなと思いました。

衣装が本格的かつ濱さんが赤髪にしていらっしゃったこともあり、本物のチャンとユンを見ているようでした。カラーリングがガチャガチャしているのもかわいらしかったです。ダンスもチャイナテイストかつ遊び心があり、ちょっと変なポーズやバックダンサーを巻き込んでの馬跳びなどを随所に入れつつのステージでとても楽しかったです。もともと好きな曲でしたが、振り付けを見てさらに好きになりました。


7.MagiClap

曲の前には豊永さんを交えての寸劇があり、ワクワク感が高まりました。赤澤さんが欠席のための措置だと思っていたのですが、のちのちミックス公演の演出とわかることになります。

顔にハートのペイントを施したり、ゾウなどの動物の耳を付けたキッズダンサーに囲まれてダンスをしたりと、可愛らしい魅力が詰まっていました。衣装をまとったお二人が並ぶとドリーミーでチャーミングでした。タイトル通り、声が出せない中でもクラップで輝いていた曲でした。


8.彗星とサーカス王(一部録音出演)

今回この曲は披露しないものとばかり思っていたため、そういえばブルライは欠席者がいる場合は他の人が代わりに歌うのではなく録音を流すタイプのコンテンツだったなと思い出しました。また、本格的なサーカス団員を呼んでの大掛かりな演出だったため、たしかにこれは録音でもやらざるを得ないと思っていましたが、のちに全部ちゃんとやる(し、バーチャル柿原さんも出てくる)ことが判明しました。

華がありホロリとしつつも明るいステージでした。MCでジャグリングのクラブを投げられて投げ返す流れは本番で初めて生まれたものだったとのお話があり、完全にそういう振り付けだと思っていたのでびっくりでした。

直前のプラン変更だったと思いますが、豊永さんはさすが場数をこなしているだけあって場を持たせるのが上手く、ステージにいるのは一人でも、「向こう見ずな団長」と「現実的クラウン」のやり取りが目に浮かぶようで素晴らしかったです。しかしやはり、是非とも次の機会に二人でのリベンジが見たいですね。


9.Train Myself

ダンサブルかつ心地よいテンポ感で初聴時からかなり好きな曲だなと思っていたのですが、まさか高遠ブートキャンプのためのテンポだとは思っていませんでした。メインビジュアルの丞同様袖の短い衣装だった佐藤さんの鍛え上げられた筋肉に、ただならぬ説得力がありました。

佐藤さんはLisOeuf♪のインタビューで、「(初期の)丞はある意味そこで完成してしまった・固まってしまった人で、Beyond the Wallはそれを意識して歌った」「今だったらこのような歌い方はしないと思う」といった旨のお話をされていました。まさにその通りで、センターステージで堂々と歌い上げる姿には前回を思い出す部分もありつつ、バックダンサーとともにダンスをしているところや、キリッとしたイメージのみならず柔らかい表情が多々見られたことなどに変化も感じました。


10.ナハトムジクと白月

歌が上手すぎて上手いことすら感じさせないという脅威の歌いぶりで、途中でやっと「そういえば寺島さんはなんでこの曲をこんなに正確に歌えるんだ?」と冷静になりました。前回と同じく動きは少ない歌一本で聴かせるパフォーマンスでしたが、一切物足りない感じがせず、月の映像と向き合って完璧に歌いきる姿に本気が見えました。

終盤はCDとは違い気持ちを強くぶつけるような歌い方になり、密のみならず寺島さん自身の思いも前面に押し出されたようで、周りも息を呑んでいるのが伝わりました。


11.Make My Dream

濱さんのステージングが上手く、曲調も相まって一際ライブ感が強かったです。今回は比較的早めの曲順でしたが、すでにクライマックス感が強く、終盤に歌われたら涙腺がひとたまりもなかっただろうなと思います。

饅頭拳でも思いましたが、濱さんが赤髪になったことでより太一らしさが出ていて、みんなの真ん中にいる太一を思うと胸が熱くなりました。声の伸びが抜群に良く、太一の心意気がストレートに届きました。ファンサもたくさんしていらっしゃって、客席に思いを届けることや周りとの関わりを大事にする太一の良さが十二分に伝わりました。

派手髪でメイクを施した濱さんがK-POPアイドルのようでおシャレでしたね。


12.Lone Wolves

歌が上手すぎる人が続いたのでこの流れで音痴を気にしている伏見臣が来たら面白いな…… と冗談半分で思っていましたが、本当に来てしまいました。あとこれを音痴とは呼びません。

まさか推しがスタンドマイク枠だと思っておらず、気迫のこもった歌唱に圧倒されました。前回に引き続き熊谷さんは臣の顎の傷を描いてのご出演で、何度も姿勢を低くして力を入れる姿が印象に残りました。

また、「自分たちの居場所」について歌う箇所でなんらかのアクションをしてくださっていて、表情が柔らかくなっていて良いなと思ったことだけ覚えているのですが、記憶がおぼろげなのでただちにBlu-rayを発売してほしいです。

生放送で「またな相棒」のあとのタイミングを合わせるのが難しいというお話をされていましたが、まさか女と男のララバイゲーム高橋愛みたいな方法を取るとは思っていませんでした(伝わらない)。思い切り息をヒュッ…… と吸ったのが映画館に響いて恥ずかしかったです。

私はこの曲を誰もが伏見臣沼に突き落とされる威力のある曲だと思っているため、最後に会場が映った時に「全員伏見臣推しになったな……」と素で思いました。


13.Real Luck

浅沼さんはさまざまな面白い演出を提案なさる方というイメージがあるので、どこまで浅沼さん発案なんだろう…… と思いながら楽しく拝見しました。

ゲーミングゲーミングチェア(?)に気を取られていたのですが、スカジャンの中のTシャツがナイランのものになっていたのがアツかったです。

こちらのツイートによると浅沼さん発案のようですね。さすがです。

ゲームらしいスクリーンの映像やサイリウムを使った派手な演出、Gamer's Highに通ずる振り付けなどが光っていました。ゲーマーの至さんはメタ的な立ち位置にいても違和感がないので、伸び伸びと見覚えのあるゲーム画面風の画像を使っていたのが面白かったです。

あとは「よっしゃキタコレ」の言い方の圧がすごくて最初なんだかわかりませんでした。


14.あいうえおおきなシトロンJAPAN

シトロンらしいはちゃめちゃなステージで、キッズダンサーたちとともにアルファベットのポーズを決めていたのが印象に残っています。お茶目な歌詞の中に散りばめられた台詞や「わをんでも終わらないヨ」などの歌詞に不意打ちでうるっとさせられ、まさにシトロンの曲だと感じました。五十嵐さんの声に温かみがあって良かったです。

ここから日本らしい曲を繋ぐというセトリも粋で良いですね。


15.獨行道

佐藤さんの覚悟決まり切った感じが本当に素晴らしかったです。終始張り詰めた空気で一瞬たりとも目を逸らせない迫力がありました。語弊を恐れずに言うと目がバキバキで、武蔵の本気と狂気が再現されていました。ニッコニコで高遠ブートキャンプをしていた人とは思えません。

そこに日野さんがニュートラルかつ真剣に対峙しており、お二人の声の圧もあって圧巻のパフォーマンスになったという印象です。二人がお互いに影響され引っ張り上げられるような感じもしました。

殺陣が見られたのも感動しましたが、まさか小次郎が亡くなるところまで再現されるとは思わず、とにかく息を殺して圧倒されながら見ていました。


16.渾沌オーライ!(一部録音出演)

唯一もともと2.5次元などの舞台を本業にしている(していた)キャストさん同士での歌唱なので、一際激しいダンスが見られるかなと期待していた曲です。歌うだけでも非常に難易度が高いはずの曲を楽しいステージに仕上げていらっしゃり、赤澤さん不在だったのは悲しいですが、パフォーマンス力のある方(豊永さん含めて)がデュエット相手だったのが不幸中の幸いだったと思いました。

肩出しの衣装や、「否(No!) 否(No!) 否(No!)」で手裏剣を飛ばすような振り付けをしていたのが可愛くて好きでした。茶目っ気のある表情で、音源より力強めな歌い方をしていらっしゃったと記憶しています。

曲の前に「きいっちゃんが見える!」という台詞があったのが嬉しかったですが、絶対に次は赤澤さんも揃った状態で見たいです。


17.桔梗の花(一部映像出演)

一日目で柿原さんがなんらかの形で登場したことが話題になったということのみ事前に知っていたのですが、前回のようにサプライズで駆け込みできたのかな? と思っただけで、まさか二日目含めてのバーチャル出演とは思いませんでした。正直新体験過ぎてどう飲み込んでいいのかあまりわからなかったのですが、式神という役どころに噛み合っているなと感じました。

帆世さんが晴明の生き様や左京さんの覚悟を感じさせる迫力をお持ちで、大きく五芒星を描く振り付けなども相まって力強く世界観を表現するステージとなっていました。袖に満ちたり欠けたりする月が描かれている衣装も精密に再現されていて、実際に着て動くとこんなにも映えるんだと驚きました。


18.宵の三日月

間違っていたら申し訳ないのですが、冒頭で五十嵐さんが目に涙をたたえていたように見えました。キンプリのライブでもソロ曲の歌唱で涙を流しながら歌う箇所がありましたが、五十嵐さんの愛情深さが垣間見えるなあと思います。そこを日野さんがずっしりと支えていて、月白と翡翠そのもののような関係が見えました。和風の舟をイメージしたトロッコも雰囲気作りに一役買っていました。

ミックス公演は二曲の公演曲があることで主役と敵対する登場人物などの立場からも物語を描けるのが強みだと思っているのですが、特にそれを感じたパフォーマンスでした。


19.キミだけのプリンス

物語の余韻に浸りつつ、ここから再びソロが始まります。イントロで何度も登場した、流れ星のように斜めに手を動かす振り付けがキラキラしていて良かったです。夏組は野球のユニフォーム風や王子様風などモチーフのわかりやすい衣装が多く、ソロ曲で最大限にその良さが発揮されていました。

本人が歌っているのだから当たり前と言えば当たり前なのですが、椋の歌声の再現度が尋常ではなく、山谷さんはプロいな〜と何度も思ったライブでした。


20.夕敬のキャッチボール

この流れでいとこ繋ぎを覚悟しました。

1stソロ曲に引き続き九門の普段のイメージからは意外性のあるエモーショナルな曲調ですが、聴くとやはり九門の曲だなと思いますよね。スクリーン全体で空を表現していて、少しずつ移り変わっていくのが素敵でした。

歌唱力の高い畠中さんですが、テクニカルな部分に留まらない若々しさやパワーが溢れていて爽やかでした。特に「資格はないから」の部分ではっとさせられました。


21.MIRAILIGHT

いつの間にかステージに上がっていた武内さんが畠中さんの投げたボールをキャッチし、激アツいとこ繋ぎが完成しました。

音源で聴いていた時は十座には意外なお洒落な曲調だなというイメージでしたが、序盤には十座の苦しみや痛みが垣間見える表情を武内さんがなさっているのも見られ、やはり十座の曲なのだと改めてわかりました。

モノクロの背景が少しずつ晴れやかになっていく演出に象徴されるように、全体的には明るくまとまり、十座の心境の変化が体現されていました。


22.Teenager

この曲に限らず、小西さんが全編通してチルい踊り方をしている印象を受けました。餓鬼扱いの精一杯気を張った感じも好きですが、この肩の力が抜けた感じも良いですよね。よりラップが増えましたが安定していてさすがだと思いました。

夢への覚悟が受け入れられたからこそ周りを歌うなど視野も広がっているのが伝わって素晴らしかったです。

また、終演後に気づいたのですが、小西さんの髪型が一日目は莇らしいポンパドールだったのに対し二日目がセンター分けだったのは、公演曲を歌えなかったサウスヒルプリズンを意識してくださっていたのでしょうか。


23.路地裏はいつもにわか雨

前回同様傘(今回は黒っぽいもの)を差してのスタートです。昔を懐かしむ気持ちと未来を見据える明るさが同居した良いパフォーマンスでした。

「伝わらなくていい」を実際に聴くと本当か?と左京さんを問い詰めたくなりますが、帆世さんが慈愛に満ちた表情をしていらっしゃったので信じることにします(?)。雨の映像が終盤で晴れに変わって傘を畳むところまでは想像通りでしたが、さらに階段を降りてこちらに近づくという要素もプラスされ、歌詞を体現していると感じました。私の勘違いでなければ「愛してる(口パク) ……ったく」と言い残していたのですが、あれはなんですか? 集団幻覚?


24.未完成な空で

会場に花道があるという情報は事前に持っていたため、一番それを活かした演出ができそうで楽しみにしていた曲です。

まずは濱さんの目尻にふんだんにピンクラメを使ったメイクが美しく、見入ってしまいました。上瞼にも淡い色のラメアイシャドウを使っていらして、とてもお似合いだったので単純にメイクとして真似したくなりました(?)。

バックモニターにこれまで二人が浴びてきたであろう陰口・評価などが表示されたり、バックダンサーが二人の周りで学生たちを演じるような振り付けになっていたりして、心が痛くなりました。その後の二人が出会うところを表現した振り付けが良かったです。それらを経て花道を堂々と歩く濱さんはまさにランウェイで輝く三上で、満足そうで吹っ切れた表情の土岐さん含め公演の感動が再現されていました。


25.ソラチカ

小西さんの脱力感のある踊り方と熊谷さんの体を目一杯使った踊り方の対比がまさに耕平と五十嵐という感じでした。サビ前の音とボールを蹴り上げるような振り付けがバチッとハマっていました。

ゴールまでボールを繋ぐ様子を星座に喩える歌詞などが沁み渡りました。大人びている伏見臣にしては珍しい等身大の物語・役柄で好きなので、不屈のチャントとの繋ぎも見てみたかったです。

余談ですが、衣装が半ズボンとハイソックスで、膝が見えることになぜかめちゃくちゃ罪悪感がありました。あと、キーパー用のグローブってマイクが持ちづらくないのかな…… ということを考えていました。


26.Shake the Shape

こちらも題材が題材ですしキャストのお二方もダンスがお上手なのでかなり踊るだろうなとは思っていましたが、ここまでとは予想していませんでした。少しずつ二人の息が合って楽しそうになっていくところを体現なさっていましたね。どんどん二人のパフォーマンスがお互いにポジティブな影響を与え合っているのがわかりました。

足元のスモークで足がない幽霊を表現しているのがナイスでした。この次に幽霊繋がりでWandering Ghostが来るのかと思っていましたが、披露は次回以降に持ち越しのようです。


27.For Your Journey ~The Bar's Secret~

日野さんがカウンターに見立てて後ろに立っていた台はおそらく元ヤン食堂の時にも使った台だと思うのですが、バックダンサーのベスト姿も相まってバーらしい様相に様変わりしていました。手元の映像から始まるのも良かったですね。間奏でグラスをスライドさせる演出もさすが大人な冬組だと思いました。

1stソロ曲はアンドロイドから人間へという変化を描いた曲ですが、今回は人間として他の人を受け入れる過程も描いていて、日野さんの柔らいだ表情がそれを物語っていました。


28.エモーション

字幕で誉さんのポエムが流れるという演出やバラを持ったバックダンサーたちの登場で、有栖川誉オンステージという感じでした。めくるめく芸術の世界に引き込まれます。豊永さんが出てくるたびに場を支配する力が強いなと思いますね。

ややダークな曲調ながら、「悲劇喜劇全部演じたら」「右も左もワタシの糧に」と、プラスもマイナスもすべて飲み込んで昇華していく姿勢がポジティブで素敵です。

間奏での「階段を! 降りるよッ!」に笑いを抑えきれませんでした。なお、詩の朗読会はやはり行われなかった模様です。


29.CROSS LINES

やっぱり月岡紬って怖くないですか……?(言いがかり)

椅子を演劇という恋の相手に見立てたパフォーマンスで、浮遊感のある歌声と音がマッチしていました。田丸さんの優しげなのにどこか有無を言わせない雰囲気に、紬の舞台に対する執着が見えて良かったです。何回も椅子に座って脚を組んでいたのが印象的なのですが、もしかして「クロス」だからですかね……?

最後のMCでは「演劇へのラブソング」とおっしゃっていましたが、紬の純粋さと純粋であるがゆえの恐ろしさ・狂気のようなものもよく表現されていました。セトリを見返したところ1日目は初恋Xからの流れだったようで、"文脈"が強すぎて震え上がりました。


30.月虹上のアリア(ビデオ出演)

まさかこんな風に東さんのソロを聴けると思っていませんでした。過去のカードイラストなども交えての映像で、東さんは顔が良いな…… と一周回って原点に帰りました。本当に音域おばけですよね。


31.夜明けの純粋(ビデオ出演)

この曲も披露されると思っておらず、あまり聴き込めていなかったのを後悔しました。

まさしく純粋で子供っぽさすら感じられるようなチャーミングな歌声で、音源を聴き返したくなりました。


32.PLASTIC POKER(一部ビデオ出演)

こちらもまさか披露されるとは思いませんでした。

どうしてもバーチャル柿原さんが面白くなってしまってどう飲み込んでいいのかあまりわからなかったのですが、終始ミステリアスな雰囲気で良かったです。

寺島さんはリアムの衣装が似合いすぎていてなんでその頭上のサングラスが似合うんですか? とずっと思いながら見ていました。密の普段とは違うダウナーな歌い方もリアムらしくて素晴らしいです。難しい曲だと思うのですが、本当に寺島さんの歌声は安定していますよね。密がさんざん苦しめられた指輪の演出も最後にばっちり決まっていて、ストーリー全体を思い返すステージでした。


33.STEP

題材が題材なので佐藤さんと豊永さんがダンスをするのかなとソワソワしていたのですが、本格的に社交ダンスを意識した振り付けになっていて、セクシーで良かったです。丞と誉さんの感性が真逆なコンビでの公演をいつか見たいと思っていたので、A3!は本当に夢を叶えてくれるコンテンツだなと思います。手の形の作り方などに二人の対比がしっかり見えました。ヒップホップのパートでは互いを挑発するような表情も見え、佐藤さんのパワフルさと豊永さんの優雅さに魅せられました。

 

34.Muddy Hero

歓声を浴びるヒューイと追われるブラッドという対比に始まり、ずっと二人の光と影としての対極さがクローズアップされていたと思います。マックスの声での登場には驚きました。

武内さん(というかブラッド)がネガティブな歌詞を諦めたように淡々と歌うたびに苦しそうな顔で首を横に振っていた(気がする)熊谷さんのヒューイが本当に解釈一致だったのですが、一致しすぎていたのでもしかしたら都合の良い幻覚かもしれません。Blu-rayの発売が待たれます。熊谷さん、ヒューイの苦しみに寄り添ってくれて本当にありがとうございました。

サビなどは声の相性が良すぎてもはや溶けていたと思います。バックの音も低音がゴリゴリに効いているのでライブの音響に映えまくっていました。

ステージの構造が前回のようだったら、上下に分かれて階段の上にいるヒューイと下のブラッドが向き合い…… などという構成を勝手に考えていたのですが、実際はセンターステージで背を向けたり一方的に相手を見つめたりという構図が多く、ステージに否応なく押し上げられるヒューイの葛藤と場違いそうに俯くブラッドに胸が痛くなりました。ほとんどと言っていいほど二人の視線が交わらないことが苦しかったのですが、拳を交わす場面では正対していて、ここだけがすべての理屈や評価を捨て去って本能のみで向き合える瞬間なのかなと改めて思いました。演出もお二人の表情も最高としか言いようがありませんでした。

それぞれ花道を逆方向に歩いてブラッドが去り、ヒューイがブラッドの名前を叫んで暗転するという最後の演出は、トゥルーエンドという名のバッドエンドを見てしまった感じがしました。ブルフェスではブラッドからヒューイへの並々ならぬ思い(という十座の解釈)が明らかになりハピエンの兆候が見えたのですが、リベルさんってフォーブラハピエン厨とバドエン厨で内部分裂でもしてるんですか?


35.放課後ミッドナイト

すっかりミックス公演がまだあることを失念していたのですが、寸劇でやはり四人揃うとテンションが上がるなと思いました。

このあと控えている(であろう)悪魔公演に比べこちらの紬はある程度等身大というイメージなので、田丸さんの出番ではソロ曲→この曲→悪魔公演曲のギャップを楽しめました。廣瀬さんは先ほど同様学生服ではありつつ、あっけらかんとした木津とは違った諦めを感じさせる表情作りが良かったですね。お二人のジレンマを感じさせる歌い方が心に残っています。


36.Growing Pain

まず何より沢城さんのスーツ姿が新鮮でしたね。シンプルな服装だからこそ格好良さが際立っていました。万里とは反対の熱血教師役を演じているからこその熱が入った歌唱も良かったです。そして、クールにたたずむ浅沼さんが二見のただ者ではない感じを表現しきっていて、さすが舞台畑の方だと思いました。

アクションもがっつりと入っており、アガるところが多いステージでした。


37.Qと銃

イントロなどの、手で銃を作って円を描き「Q」の斜め線のように止めるという振り付けが天才すぎて卒倒するかと思いました。「Qと銃」をこんなにスマートに表現することってできるんだと感動しました。

畠中さんの着用していた、ポケットの位置やヒラヒラした裾がアシンメトリーな衣装も天才で、お二人の歌とダンスの上手さも天才としか言いようがなく、天才しかいない空間でした。プロしかおらんのか?(それはそう)


38.The Contract

とにかく驚いたのが、あれだけ未完成な空でで印象に残った濱さんのメイクが、マルクとしてステージに立った瞬間すっと鳴りを潜めたことです。

こちらのツイートと写真を見る限り、目尻のラメについては拭き取ったとのことですが、上瞼のアイシャドウなどは残っているように見受けられます。裕福ではない役だから地味にポイントメイク無しにしたのかなと思っていましたが、おそらくはライティングやお芝居などによってそう思わせられたのだと考えられ、没入感があってすごいと感じました。こういうところでビシバシ舞台のマジックを見せてくれるのがA3!らしいです。

田丸さんはルキフェルのような黒アイシャドウ・黒リップの強めのメイクをなさっていて、こちらも素敵でした。レニさんが改心するのも納得の訴求力でした。

バックダンサーさんのダンスが非常に曲に合ったダイナミックな振り付けで好きでした。さらに、最後に前回のDon't Cry…の羽の演出を思わせる終わり方をしていてニクいなと思いました。


39.RE:portrait

やはり万里と咲也のソロは終盤だよなと思いました。生放送を再現した背景から始まり、思い出ボムだらけの背景に終始やられっぱなしでした。

クセの強いセッツバンリ語は健在でしたが、それ以上に万里と沢城さんの言葉や思いが全部こちらに伝わってきました。こちらを煽る力が強く、万里が熱意を持ったことで今まで以上のパワーが生まれているのをひしひし感じました。音源を聴き返しながら記事を書いているのですが、「期待してOK」って良いですね。「ここがスタートライン」の振り付けがとても印象に残っています。


40.My dictionary

この曲順でいよいよ終わってしまうのだなということを悟り、咲也が来ると問答無用で泣きそうになるなあと思わされました。走馬灯のようにライブの記憶とMANKAIカンパニーの歩みがよみがえってきました。咲也が自身のことを歌う曲でもあり、MANKAIカンパニーを紹介するような曲でもあると感じています。「永遠って言葉だけ辞書から消すよ」という歌詞が重く、A3!全体に貫かれるテーマ性もこもった曲だと実感しました。

ノローグでも述べましたが、咲也が酒井さんで本当に良かったです。終盤は涙を堪えながらの歌唱でこちらもうるうる来てしまいました。


41.遠い宇宙に花束を

最初にそれぞれの組が階段に並び役に合ったポージングをしていて、全員で迎える公演曲なのだということをひしひし感じました。それぞれのソロパートも一人一人歌っているところを見ながらだとより感慨深かったです。イントロの高揚感がすさまじく、秋冬・春夏に分かれての歌唱で気持ちが昂ぶりました。

おそらくバックの映像が劇団員の画像をそれぞれ映したものだったはずなのですが、キャストの皆様とともに劇団員を見るととてもぐっと来ました。春組の最後の繋ぎが特に素晴らしく、春組が揃った一日目の映像も早く見てみたいと思いました。Blu-rayは言い値で買うのでいますぐ発売してください。

 

アンコール
42.ZERO LIMIT

エーアニのユニット曲は前回のように序盤に披露するとばかり思っていましたが、春夏/秋冬でアンコールに歌うという手があったのかと思いました。たしかにエンディングのイメージが強いですもんね。強くも優しく歌う秋組の弾けるような笑顔が最高でした。

「ハイエンドに無限大だろう」の伏見臣が好きなので、歌っているところが見られて嬉しいです。最後に小西さんも加わって目を合わせて全員で輪になって歌うところは「仲間」としか言いようがなく、秋組を好きで良かったと思いました。


43.Thawing(一部ビデオ出演)

清涼感や一体感のある曲だと感じました。

最後に登場したガイさん含め、笑顔で穏やかかつ朗らかに歌う冬組が良かったです。なかなかキャストの皆様が揃わない冬組ですが、このように擬似的にでも全員揃うと胸に来るものがありました。


44.Ever☆Blooming!

Tシャツに缶バッジをつけたキャストの皆様で、トロッコも含めわちゃわちゃと歌っていました。廣瀬さんが途中まで自分を映すカメラに気づかず歌っていて、びっくりして照れていらっしゃったのを覚えています。

「駆け抜けたんだね 春夏秋冬」は思わず「そうだね……!」と返したくなりました。アンコールということで上手い具合に肩の力が抜け、最後にふさわしい素晴らしい歌唱でした。

 

以上です。本当に最高のライブをありがとうございました。思い出した点があったら随時追記します。